私はディスるという意味をよく知らない

http://www.cinra.net/column/abe/050205.html
阿部俊介「だから私はディスらない」(2005年2月5日掲載)

たま「セレクション」*1を購入してからというもの、
たま関連のサイトをいくつも見て回っているのですが、
その中でこういった記事に辿り着きました。
 
私も、上記の記事で取り上げられている作品を持っているのですが、
まぁ…大体そんな感じの事は言っていたような気もします。
 
こういった類いの話は、人によって受け取り方が全然違ったりしますので、
ちょっとここでその部分を引っ張り出して読んでいただこうかと。
 
あの作品はマンガですが文字量がかなり多いので、
文章の引用でも…結構濃いものになると思いますけど。

 わしんとこの会社(よしりん企画)には有線をひいている さいきんしょっちゅうかかるのが「たま」と「ちびまる子」だ まったくイヤんなっちまう
 昔から「泳げ!たいやきくん」とか「黒ネコのタンゴ」とか 童謡くさいやつ きらいだったが こーゆーのって曲も詩も単純でくっきり聞こえるから覚えたくもないのに覚えてしまう
 せっかくタテノリ・ロックが若いモンをトースイさせてアーパー状態まで高めていったったのに…わしはこの先どーなっていくのか期待してたのに…とつぜん横からタテノリに水ぶっかけるように登場した「たま」 覚めてしまったタテノリ…
童謡だからもちろん子供にはウケる OLがまたカッワイ〜とか言いながらすぐウケる その上、年よりの文化人までこれならわかるらしくてやたらほめる 世紀末のヒーローだとか日本のビートルズだとまで評価しとるやつがおる――――――。

それほどのもんかいな〜〜〜〜?
 わしは「たま」ゲゲゲの鬼太郎であって墓場の鬼太郎ではない!…と思っとる 墓場の鬼太郎には不気味でドロドロした妖気がたちこめていてその毒はかんたんに企業がとびついてこれない強力なパワーがあった しかしこれがゲゲゲの鬼太郎になるといっきに毒がうすめられ かわいさを前面に出してよい子の健全さでコビてくるよーになったから 企業も消費しやすくなってしまうのである
デビューするや否やでたちまち企業がついてお茶の間の人気者の「たま」は不気味なよーで健全 毒がありそうで安全 実に売れすじのみごとなバンドなのである!
 しかし わしは音楽性は別にして「たま」のキャラクターは気に入っている。 今後 知久くんはもっと首の筋をひきつらせて白目むいて歌うべきだし アワをふいたりハナクソほじったりしてほしい 石川くんは上半身ハダカ パンツ一丁でハラ出してタイコ腹たたいて もっとそこら中どすどす走りまわってお客さんの頭なんかボカボカなぐって踊り狂ってほしい! そしてタテノリをぶっとばすほどの反逆的でおんねんに満ちた歌をやってほしい
「たま」もっと行け! 「たま」がんばれ! 「たま」じじいと女は切りすてろ! 「たま」若さだぜ! 「たま」ガンガンやれー!

(小林よしのりゴーマニズム宣言」第1巻「"たま"には腰くだけ状態」より)

成り行き上、全文になってしまいました。ホントに長かった。
 
時期的には爆発的に売れた直後だとは思います、というか、
そういったメディアでたまを扱っていたのはその時期しかないのですが。
 
実際の所、爆発的に売れてしまった人々…「たま」もその中に入りますが、
そういった人々は、とにかく色々と周りから言われるわけですよ。
今現在で言うと…波田陽区とかヒロシとか、あそこら辺になるわけで、
波田陽区なんかは、本人がネタにするほど既にかなり色々と言われてます。
ハロプロファンに狙われているとか、そんな感じのことを。
 
結局、この「たま」の件に関しても、そういった所から発生して、
小林先生は色々と言ってきた中の一人だったに過ぎないのではないでしょうか。
 
一応、キャラクターに関しては気に入ってたらしいですが、小林先生。

*1:たま解散直前にリリースされた編集盤。