一種のやり方

NTV「爆笑問題のススメ」、ゲストは芥川賞作家のモブ・ノリオ氏。
それにしても、今回に関しては終始モブ氏のペースで進んでいったというか、
進行役の爆笑問題も随分と振り回されていたような…そんな気がします。
トーク中も、フリップをわざと画面からはみ出させるように動かしたり、
わざとぐにゃぐにゃと斜めに書いて読みづらくしてみたり。
 
今日の表題が「理由なき反抗のススメ」だったというのもあるのですが、
受賞した時の著者の顔写真に祖父の写真を送ってみたり、
それがダメだといわれると自分の写真に祖父の顔を合成したり。
 
モブ氏の意見はたしかにごもっともな事だと思う。
あーいった名誉ある賞を受賞した時なんかは大体萎縮したりしそうなもんで、
それがあるから枠に収まりきった発言が出てしまったりするというか。
モブ氏はその辺が違っていて、常識にとらわれない行動を意図的に取って、
それが結果的にあのような形で紹介されたりしてる…訳ですか。
 
そういった意味では、モブ氏は…タレントに近いのかもしれない。
タレントも一般の常識が通用しない部分が結構たくさんありますし、
いつだったか…モブ氏が昔やっていたバンドの近辺のCDが雑誌に載っていて、
「クズのような音楽を好んで演奏する確信犯的なバンド」との紹介、
「続けて聴こうとする気を萎えさせる展開」という解説を思い出して、
こういう部分を見ても、タレント的なエッセンスが含まれているんじゃないかと。
 
これからモブ氏がどういう活動を展開していくのか…読めないよ。

http://www.webdokusho.com/rensai/sakka/michi35.html
作家の読書道:第35回 モブ・ノリオ