コージィ作家

本連載から11年近く経って、ようやく単行本を読んでみた。

最初に言っておくと「コージィ」というのは、渡辺氏の連載雑誌*1におけるあだ名。
あのときの連載を改めて読んでみると、これがビックリするぐらいシモネタが多いこと。
難しい業界の話を例えで説明しているうちに、いつの間にかシモネタが多くなったのだけれど、
本連載は11年前だから、私は8歳(小3)でこれを読んでいたことになるから、そう思うと凄い。
当時の「電撃スーパーファミコン」は結構そういう怪しい部分が多くて、
他の連載陣にも、読者に"一緒に同人誌作らない?"とか呼びかける人もいるし、
コージィの真横で連載を持っていた恋ちゃん*2のコラムも随分とぶっ飛んだ内容だった。
現在の、読者コーナーを除いて若年層向けに健全になっている「電撃ゲームキューブ」とは、
もはやスタンスの時点から違っていたのかもしれない。それだけ凄い。
 
ちょうど、コージィのこの文章が連載されていた1993年から1994年にかけては、
優に10機を超えるゲーム機や新しいマシン*3が登場していた時期で、*4
ゲーム業界の内情も知らないようなマスコミが踊り狂ってたというが、
当時8歳だった私はそんなこと知る由も無く、この連載を読んでいたわけですが、
19歳になった今、こうして読み返してみて、ようやくこの連載の意味がわかるようになった…ような。
 
たしかに、ゲームで現実と同じような事が出来てもつまんないですし、
映像が綺麗だとか音がいいとかよりも、動かして楽しい方が数倍も数十倍もいいですし。
最近、あまり新作ゲームに食いついていかない*5のもそのせいなのかなとも思ってしまうし。*6
 
コージィは…やっぱり凄かったんだね。*7

*1:「電撃スーパーファミコン」の「電撃少年団」にて。

*2:ライターの小我恋次郎氏。

*3:94年末登場。プレイステーションセガサターンなどの勝ち組以外にもプレイディアPC-FX3DO REALにジャガー、レーザーアクティブなど。

*4:NINTENDO64はマイペースに1996年登場。

*5:値段もありますが。

*6:最近買ったゲームも「Dr.MARIOパネルでポン」。前者は90年、後者は95年に登場済み。

*7:何故か過去形ですが、普通にご健在ですから。(笑)