コージィ作家
本連載から11年近く経って、ようやく単行本を読んでみた。
- 作者: 渡辺浩弐
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 1994/02
- メディア: 単行本
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最初に言っておくと「コージィ」というのは、渡辺氏の連載雑誌*1におけるあだ名。
あのときの連載を改めて読んでみると、これがビックリするぐらいシモネタが多いこと。
難しい業界の話を例えで説明しているうちに、いつの間にかシモネタが多くなったのだけれど、
本連載は11年前だから、私は8歳(小3)でこれを読んでいたことになるから、そう思うと凄い。
当時の「電撃スーパーファミコン」は結構そういう怪しい部分が多くて、
他の連載陣にも、読者に"一緒に同人誌作らない?"とか呼びかける人もいるし、
コージィの真横で連載を持っていた恋ちゃん*2のコラムも随分とぶっ飛んだ内容だった。
現在の、読者コーナーを除いて若年層向けに健全になっている「電撃ゲームキューブ」とは、
もはやスタンスの時点から違っていたのかもしれない。それだけ凄い。
ちょうど、コージィのこの文章が連載されていた1993年から1994年にかけては、
優に10機を超えるゲーム機や新しいマシン*3が登場していた時期で、*4
ゲーム業界の内情も知らないようなマスコミが踊り狂ってたというが、
当時8歳だった私はそんなこと知る由も無く、この連載を読んでいたわけですが、
19歳になった今、こうして読み返してみて、ようやくこの連載の意味がわかるようになった…ような。
たしかに、ゲームで現実と同じような事が出来てもつまんないですし、
映像が綺麗だとか音がいいとかよりも、動かして楽しい方が数倍も数十倍もいいですし。
最近、あまり新作ゲームに食いついていかない*5のもそのせいなのかなとも思ってしまうし。*6
コージィは…やっぱり凄かったんだね。*7