自らの過去の遺産を自らで無に還すつもりか

最近批判されまくりのソニーですが、またまた対象となりうるような危険な噂が出てきました。
PS2を所持している者としては口出しせずにはいられないので、ご紹介します。

http://japanese.engadget.com/2005/11/13/no-used-games-for-ps3/
PS3では中古ゲーム・借りたゲームは動かない?(Engadget/2005年11月13日付)

PS2でも、本体の型番によって動くソフト・動かないソフトがあるし、
系列のSONY BMGrootkit問題で現在急速に堕落の道を突き進んでいるわけですが、
今度はこれですか…ソニーは我々消費者の事を全く信用していないのではないでしょうか。
 
ファミコン世代はもとより、PS世代の方々でも、友人からソフトを借りたりした経験はあるでしょう。
それによって友人間でのコミュニケーションも取れるわけだし、気に入ったら自分でも買うかもしれないし。
ソニーは、そういったコミュニケーションの一種にもなっていることまでも害悪だと言うのでしょうか、
いや、ソニーだからこそそう思うのでしょう。信用していないのですから。
 
それと、ソフト自体の値段。SFC全盛期*1よりはずっと安くなったけれども、
それでも大体5,800円〜7,800円ほどと、他の娯楽と比べても高めの値段設定ということで、
マーケットの大半を占めているであろう若年層がたくさん買える値段ではないわけですね。
ただでさえ他の業種…例えば音楽業界なんかも最近では色々と苦労してますが、
携帯電話にお金を取られて、そちらの方に全然回ってこないという現状があるわけで、
それを考えるとこの値段というのは非常に不利になってくるのではないでしょうか。
そっちまで手が回らないから中古で出回るのを待つか…なんて思ってる人もいるでしょう。
 
中古ソフトというのは値段の安さが魅力です。
若年層の中でも更に購買力の弱い小中学生にとってはとても魅力でしょう、*2
あの年齢層で5,800円は相当な高級品に見えるでしょうし。
それを一切拒否してしまうというのは、自ら進んでユーザーを減少させることになると思いますが、
現在のソニーならそういう事を平気でやりかねないあたりが相当ヤバイです。
PSPのボタン配置の問題に対しても「仕様だ」と逆ギレしたあの人*3がいるのですから。
 
異業種ゆえの独走…いや、獨走とでもいうのでしょうか、ゲーム業界の将来がとっても不安です。
 
…と、ここまで書いておいて続報が。って、言っても16日の記事ですがね。

http://japanese.engadget.com/2005/11/16/scee-ps3-drm/
SCEヨーロッパ:PS3には一台縛り特許は使いません(Engadget/2005年11月16日付)

最後のシメが、まだまだ安心は出来ないという警告にも読めます。
今後とも注意深く見ていく必要があると、個人的には思っております。

*1:1990年前半のSFCソフトは8,800円〜14,800円と非常に高額だった。まぁ、NEOGEOに比べればまだいいですけど…。

*2:ただ、「NINTENDO Dream」のアンケートでは利用しない人が半数以上いましたが。

*3:久夛良木